
シリアルで製造年月ワカルンです!ルイ・ヴィトン編
こんにちは!株式会社キズカ、広報です。今日はブランドのバッグや財布にひとつひとつ付いているシリアルナンバー(製造番号)について書いていきます。
自分が持っているブランド品の価値を知るためにももちろん役立ちますし、コピー品を購入してしまったり、売ってしまったりを防ぐためにもシリアルナンバーはひとつの目安となります。ぜひ最後まで読んで覚えておいてくださいね。
特にルイ・ヴィトンの商品に関して言えば製造年月だけでなく、製造国と製造工場で作られたかが刻印されています。シリアルナンバーの読み方を早速紹介していきましょう!
ルイヴィトンの製造年月の簡単な見方とは?
まずはアルファベット2つと数字4桁の刻印を探しましょう。バッグだと内側の端の上部を探してください。直接に刻印されてあるパターンと、ヌメ革の部分に刻印されてあるパターンがあります。
上記の写真はルイ・ヴィトンのスピーディ。内ポケットをペラっとめくると、持ち手のヌメ革の部分に刻印があります。
財布であればカードポケットの内側に記されている商品が一般的ですね。
シリアルに並ぶ数字とアルファベットの意味
2つのアルファベットが示すものとは
シリアルナンバーの始まり、アルファベット・数字で構成された2文字。またはアルファベット・アルファベットで構成された2文字。アルファベット・アルファベット・アルファベットの3文字で構成されたシリアルが、製造国と製造工場を示しています。
フランス
A1、A2、A3、AA、AAS、AC、AH、AN、AR、AS、BA、BJ、BU、CT、DU、ET、FL、LW、MB、MI、MS、NO、RA、RI、SA、SL、SN、SP、SR、TH、TJ、VI、VX(その他数字で表示されているものもあります)
イタリア
BC、BO、CE、FO、MA、RC、RE、TD
アメリカ
FC、FH、LA、OS、SD
スペイン
CA、LO、LB、LM
スイス
D1、FA
ドイツ
LP
DKと刻印されていれば
ルイ・ヴィトンがリペアサービスを行った場合、DKと刻印されます。
4つの数字が示すものとは
ずばり製造年月です。数字1番目と3番目を組み合わせ製造月。2番目と4番目を組み合わせてると製造年、西暦の下2桁を示しています。。
例えば、SP0965であれば、SPというアルファベット2文字からからフランスのSP工場で製造された製品であると読み取れます。次に数字の1番目と3番目を組み合わせると06、製造月は6月ですね。
次に2番目と4番目を組み合わせて95、下2桁が西暦だとすると。。1795・1895・1995・2095年。常識から考えると製造年は1995年ですね。
したがって、フランスのSPという工場で1995年6月に生産された商品であることをルイ・ヴィトン社が証明するというシリアルナンバーであることが解ります。
ただ上記の例は1995年のシリアルナンバーなので、数字1番目と3番目を組み合わせ製造月を示していますが、2007年以降、月表示が週表示に変更されました。
では再び例を挙げてご説明しましょう。CA2047とシリアルナンバーが刻まれていました。こちらは、CAというアルファベット2文字からスペインのCAという工場で製造されたことが示されています。
次に2047という数字から1番目と3番目を組み合わせ24、24週目に製造されたと読み取れます。さらに2番目と4番目を組み合わせて07、1807・1907・2007・2017、常識で考えて2007年が製造年。2007年の第24週ですから6月と読み取れます。
組み合わせるとCA2047は、スペインのCAと言う工場で2007年6月に製造された商品であることをルイ・ヴィトン社が証明するというシリアルナンバーになりますね。
あまり見かけませんが
1990年以前は、「821」「CA892」など、もっと簡単に読みとれるものでした。例えば「821」は先程お伝えした製造国・製造工場を示すアルファベット2文字がありません。したがって82、1982年。1、1月をそれぞれ示し1982年1月製造ということが読みとれます。
また1985年からは「AC892」のようにシリアルナンバーの頭にアルファベット2文字が付き、製造国と製造工場が示されるようになりました。ANからフランスのAC工場。892からは89、1989年。2、2月という風に読みとれます。「AC892」であればフランスのAGという工場で1989年2月に製造された商品とルイ・ヴィトンが認めるシリアルナンバーになります。
ルイ・ヴィトンは1980年からシリアルナンバーの刻印を始めたそうです。もしかするとこの頃から海賊版。いわゆるコピー品の対応に追われるようになったのかもしれません。
くしくも、この1980年前後の年に日本でルイ・ヴィトンが店舗を出店し始めた頃なんですね。アジアへの展開でさらに増えたとされるコピー商品は今もブランド品を扱う業界の大きな問題です。
我々、株式会社キズカや古物商業界でも大きな問題であることに変わりありません。信頼と目利きが第一の鑑定士業界ですから日々勉強会などを通じて対策にあたっています。
あとがき
さきほど例に挙げた「821」。こういった1980年代初冬の古い商品であれば、経年劣化でシリアルナンバーが消えてしまっている場合もあります。しかし、だいたいのものは例に挙げた幾つかの方法でシリアルナンバーから製造年月や製造工場がわかると思います。
とくに中古で欲しいバッグや財布がある場合、こちらの製造番号・シリアルナンバーのチェックをお忘れなく。チェックするだけで作られた時期や製造場所がわかるだけでなく、コピー商品の見極めにも役立ちます。
まちがっても『安いから』『ここで買えば安心』などと軽い気持ちで手を出さないでください。シリアル番号が無い場合や今まで示した例で解読できないシリアルの場合はコピー商品・海賊版の可能性があります。
『最良の商品』を鑑定士・業界一同目指してはいますが100%は無いんです。それぐらいコピー商品は高品質・完璧にコピーしてきます。もし私どもが取り扱した商品に違和感があれば何なりとお申し付けください。
ではシリアルナンバーの読み取り方、ぜひ覚えておいてくださいね!
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株式会社キズカ
広報部